JTF新規法人会員紹介：株式会社クリムゾンインタラクティブ・ジャパン

専門分野に精通した人材による高品質な翻訳・通訳で企業をサポート

JTFの新たな法人会員として今回ご紹介するのは、株式会社クリムゾンインタラクティブ・ジャパンです。
今回も、事業内容、特長、業界団体への入会動機、今後の展望などについてJTFから質問した、その回答からお届けします。

●業界団体への入会の動機を教えてください。

自社のプレゼンス向上のため。

●貴社の製品・サービスにおける独自の強みや競争優位性を教えてください。

翻訳・通訳サービス共に、文書や案件の専門分野に精通している翻訳者や校正者・通訳者を起用しています。例えば翻訳原稿が「化学」という分類だとしても、原稿を精査して、その内容が「有機地球化学」であれば、その分野を専門とする翻訳者をアサインします。

●貴社が翻訳業界で目指す貢献や目標は何ですか？

翻訳や通訳、その他のサービスを通じて、お客様企業の海外進出を言語面でサポートしていきたいと思っております。

●直近1～2年で、特に誇れるプロジェクトや成果を教えてください。

この1〜2年、弊社は「テクノロジーの革新」と「社会的インクルージョン（包摂性）」の両面で大きな進展を遂げました。どちらも弊社が掲げる「言葉の壁をなくす」という使命を体現するものです。

テクノロジー面では、リアルタイム音声翻訳ツールやオンプレミス型機械翻訳ソリューションなど、複数の新製品をリリースしました。これによりZoom等のビデオ通話でもシームレスに多言語コミュニケーションを行えるようになり、お客様の社内ローカル環境でも、安全かつ柔軟に翻訳を提供することが可能になりました。

中でも特に誇りに思っているのは、誰もが情報やコミュニケーションにアクセスできる世界を目指した取り組みです。日本手話（JSL）サービスやウェブアクセシビリティ対応を拡充し、言語だけでなく障がいの有無を超えて、誰もが情報にアクセスできる環境を整えました。これは、真のグローバル化とは、すべての人に門戸を開くことという弊社の信念の表れです。

また、この期間中にお客様に向け提供した翻訳量が7,500万文字を突破しました。これはお客様からの信頼の証であり、あらゆる規模のプロジェクトで高品質を維持してきた成果だと思っています。

●業界団体を通じて得たい情報、ネットワーク、またはサポートは何ですか？

最新の法制度や技術動向への対応は、単独企業では限界があります。JTFを通じて、制度解釈や標準化に関する知見を共有し合える場を持つこと、また同業他社・翻訳者とのネットワークを構築できることを期待しています。

とりわけ、「翻訳会社×フリーランス翻訳者」の協働モデルをより持続可能にしていくための議論・事例共有の場があると心強く感じます。

●貴社が採用している最新技術やイノベーションの例があれば教えてください。

弊社自社開発の学術論文に特化した英文校正ツール（Trinka）や、多言語用語管理ツール等があります。詳しくはこちらをご覧ください。

●今後3～5年で貴社が注力する市場や事業展開の展望を教えてください。

今後3〜5年で、弊社はAIを活用したハイブリッド翻訳ソリューションの開発・強化に注力していきます。

弊社の目標は、「グローバル化の民主化」です。これまでコスト面で専門的な翻訳サービスの利用が難しかった中小企業を含め、あらゆる企業が海外展開を実現できるよう支援。テクノロジーを活用してコストを抑えつつ品質を維持することで、小規模な企業でも世界市場で競争できる環境を整えます。

将来的には、企業の規模や予算にかかわらず、誰もが国境を越えて効果的に情報発信・交流できる社会を実現することを目指しています。継続的な技術革新とサービス拡充を通じて、このビジョンを実現していきたいと考えています。

●業界関係者や読者に向けて、貴社のビジョンやメッセージをお聞かせください。

弊社は、「言葉が、成功の妨げになってはいけない」という信念のもとに設立されました。日本支部である私たちの使命は、日本企業の海外展開を支援するとともに、海外企業が日本市場で成長できるようサポートすることです。

本当の意味での国際コミュニケーションとは、単なる言葉の置き換えではありません。文化的な背景やビジネスの文脈、業界特有の表現を理解した上で、相手に響くメッセージを届けることが求められます。

私たちは、そうした言語的・文化的ギャップを橋渡しすることで、お客様が世界のあらゆる市場で「本当のつながり」を築けるよう支援しています。
弊社は、単に言葉を翻訳するだけの会社ではありません。

お客様企業が新たなビジネスチャンスの扉を開き、信頼関係を育み、自信をもって国際ビジネスの舞台に立てるよう、共に歩み続けます。