私の一冊『禅 沈黙と饒舌の仏教史』
第43回:特許翻訳家 石澤宏明さん 真理の不可言説性をしばしば語った釈迦にも通底する「禅」の教えについて、その「言語表現できない」真理をいかに伝えようとしてきたか、そしてそれがいかにできていないかを、仏教全体の考察を踏ま
続きを読む第43回:特許翻訳家 石澤宏明さん 真理の不可言説性をしばしば語った釈迦にも通底する「禅」の教えについて、その「言語表現できない」真理をいかに伝えようとしてきたか、そしてそれがいかにできていないかを、仏教全体の考察を踏ま
続きを読む第42回:特許翻訳者 坂元 彩さん 『シューレス・ジョー』W・P・キンセラ著、永井淳訳、文春文庫、1989年 映画「フィールド・オブ・ドリームズ」の原作と言えばご記憶の方も多いのではないでしょうか。 当時は原書で読めるほ
続きを読む第41回:翻訳者、弁理士 奥田百子さん 『Master of the Game』Sidney Sheldon著、Harper Collins 映画化、ドラマ化されたシドニー・シェルダンの大ベストセラーです。 19世紀後半
続きを読む第40回:会社員兼写真家 谷村良太さん 今回は、インドにルーツを持つ作家でピューリッツァー賞文学賞受賞者のジュンパ・ラヒリ著『その名にちなんで(The Namesake)』(小川高義 訳)をご紹介します。 本書は、西ベン
続きを読む第39回:研究者(記述・記録言語学、ベンガル語近現代文学) 大西正幸さん 現代ウルドゥー語文学を代表するクリシャン・チャンダルの10篇の短編を収めた『ペシャーワル急行』(謝秀麗編)。1947年のインド・パキスタン分離独立
続きを読む第38回:英日・日英翻訳者 空堀玲子さん 井伏鱒二を翻訳家と思い、神宮輝夫”訳”の追っかけをする小学生だった。たずねたら、東の横綱は瀬田貞二だと即答したと思う。神宮の硬質な訳文に対し、瀬田訳の世界では古雅なことばが聞こえ
続きを読む第37回:龍谷大学 世界仏教文化研究センター博士研究員 プラダン・ゴウランガ・チャランさん 近年、翻訳研究の分野では、ある種の翻訳不可能論的な転回が見られる。これは、資本主義経済制度を背後に、グローバル化により展開される
続きを読む第36回:研究者(日欧交流史) 小川 仁さん 日本人の無常観を説いた名著『方丈記』が、いかにして世界文学へと変貌を遂げていったのか。これを翻訳や翻案という文脈から読み解いたものが、『世界文学としての方丈記』である。当該著
続きを読む第35回:翻訳家 多賀健太郎さん 魂は見えない。見えないからこその魂。そんな不可視の魂にもし形があるとしたら……。形なきものの形をふと空想してみる、そんな児戯に類したたわいもないことをだれしも一度や二度は試みたことがある
続きを読む第34回:研究者(フランス哲学) 宇佐美達朗さん 翻訳者という存在をおぼろげながらに初めて意識したのはおそらく本書であった。その理由はもはや定かではないが、古代ギリシア哲学から現代物理学までの科学史(こう言ってよければ西
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