日本翻訳連盟(JTF)

法人会員紹介:株式会社カルテモ

翻訳品質を論理的に定義してお客様の求める品質提供を実践

今回ご紹介するJTF法人会員は、株式会社カルテモです。
今回も、事業内容、特長、業界団体への入会動機、今後の展望などについて、JTFから質問したその回答からお届けします。

●業界団体への入会の動機を教えてください。

急速な技術革新が進むなか、一企業としての枠を超え、加盟企業の皆様と知見を共有しながら切磋琢磨することで、翻訳業界全体の社会的地位向上と持続的な発展に寄与したいと考え、入会しました。

●貴社の製品・サービスにおける独自の強みや競争優位性を教えてください。

翻訳品質を論理的に定義し、お客様の求める翻訳品質の的確な把握や、翻訳者の品質評価に活用しています。ポストエディットにも20年以上積極的に取り組み、機械翻訳・AI翻訳に関する実績、知見も豊富です。現在は英語人材の活用にも力を入れており、通訳や人材派遣業務にも取り組んでおります。

●貴社が翻訳業界で目指す貢献や目標は何ですか?

当社は創業より、「断らない翻訳会社」を掲げております。近年でもLLMの台頭や、品質要求の多様化など、業界内外での変化が続いておりますが、変化に怯むことなく、あらゆる業務に挑戦することで、新たな業界のスタンダードを作っていきたいと思います。

●直近1~2年で、特に誇れるプロジェクトや成果を教えてください。

当社の最大の特徴は、「論理的翻訳品質定義」です。「翻訳品質は単純な工程ではなく、バリエーションがある」という考え方に基づき、お客様の求める品質提供を実践しております。この考え方は、サービス特徴のAI翻訳+ポストエディットにも強くいかされており、品質定義をもとにフルポストエディット、ライトポスエディットの品質イメージをもっていただくことで、お客様、翻訳者(ポストエディター)双方が安心して業務に取り組むことを可能にしました。

現在、英文和訳では年間約1000万ワードのポストエディット実績を持ち、近年では、和文英訳でもライトポストエディットとして400万文字を2か月で対応いたしました。

●貴社が採用している最新技術やイノベーションの例があれば教えてください。

当社では、翻訳品質を感覚的なものではなく「論理的な指標」として管理する独自のイノベーションを推進しています。具体的には、翻訳品質を構成する要素を16項目に分類・体系化し、お客様の潜在的なニーズを多角的に分析するノウハウを構築しました。

この分析フレームワークは、単なる品質管理にとどまらず、翻訳者の客観的な評価と育成にも直結させています。トライアルの結果だけでは見えにくい「実務における安定性やスキル」を正確に把握するため、独自の「翻訳者品質モニタリングシステム」を導入しています。年間2,000件を超えるプロジェクトにおいて、レビュアーによる多角的なフィードバックをデータ化し、精緻な品質コントロールを実現しています。

●業界団体を通じて得たい情報、ネットワーク、またはサポートは何ですか?

業界地位の向上、健全な業界ルール構築、翻訳業務の社会周知の強化です。

近年のインボイス制度など、業界に大きな影響を与える事案などは、翻訳者、翻訳会社双方の利益を守る行動を積極的に行ってほしいと考えております。

●今後3~5年で貴社が注力する市場や事業展開の展望を教えてください。

翻訳事業では、多言語リソースの拡充やローカルベンダーとの提携を進め、多言語翻訳をより柔軟な対応ができる体制を目指しております。また人材事業として、通訳サービス、人材派遣サービスも拡大しております。当社は翻訳にとどまらず、言語に関わるあらゆる課題を解決するパートナーとして、幅広い言語サービスを提供してまいります。

●業界関係者や読者に向けて、貴社のビジョンやメッセージを自由にお聞かせください。

当社は「挑戦する翻訳会社」を掲げ、市場の変化に柔軟に対応するために、新たなテクノロジーや品質に対する考え方をアップデートしています。また業務の経験が浅い方や、若い世代の育成にも力を入れ、業界の発展に貢献してまいります。

法人概要
法人名:株式会社カルテモ
設立年:2003年
所在地:東京都中央区日本橋茅場町1-7-5日経茅場町第二別館 3階
主な事業内容:翻訳事業、通訳事業、人材派遣事業
URL:https://www.cultemo.com/
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