2022年度JTF翻訳セミナー報告
日 時:2022年12月13日(火)
開 催:zoomウェビナー
テーマ:50代で会社員からフリーランス通訳者になると何が起こるか・コロナで何が変わったか
講演者:白倉 淳一(フリーランス通訳者、一般社団法人日本会議通訳者協会理事)
<登壇者のプロフィール>
2014年から活動しているフリーランス日英通訳者。28年間の会社勤務で会計・人事・企業グループ再編などを経験し、それが通訳でも強みになっている。専門は発送配電・再生エネルギー・電気通信・ITシステム構築・スマートシティ・モビリティ・自動車・事業戦略。社会保険労務士有資格者・放射線管理手帳所有。日本会議通訳者協会理事。
参加者数:29人
概 要:
登壇者は日本の企業で通訳や翻訳に縁のない仕事に28年間従事した後に勤務通訳者(社内通訳者)を経験することなくフリーランスで通訳専業となり、数年のうちに業務量を増やし収入が安定するようになった。
セミナーではまず通訳者になるためにどう考え何をしたのかを民間の通訳学校を使った経験も交えて具体的に伝える。その後業務量がどう増えていったか、続けていくために何が必要かについての例を示す。
後半では今までの経験を元に今後の通訳業界について私見を述べる。機械通訳は通訳者の仕事を変えるのか。新型コロナウイルス流行でどのような変化があり、通訳業界は流行前の状態に戻るのか戻らないのか、あるいは従来と異なる展開があるのか。通訳者が必要になる場面・産業は変わるのか。
このセミナーが伝えられるのは通訳業界のごく一部だが、関心を持ってもらう一助になれば幸いである。
<講演のポイント>
- 通訳需要はあるのか--仕事量は確保できるのか
- 通訳に必要な言語運用能力はどの程度なのか
- 通訳学校は役に立つのか
- どのようにして仕事を獲得していくのか
- 仕事を続けていくために必要なことは何か
- 機械通訳の登場後も通訳者は必要とされるのか
<参加者のアンケートより>
- 会社員(被雇用者)とフリーランスの違いについて、わかりやすくご説明いただき参考になった。
- 聞きたかったことがバランスよく網羅されており具体的なイメージをつかむことができました
- コロナ以後の通訳業界の変貌など解説いただき参考になりました