2024年度第2回JTFセミナー報告
日 時:2024年8月29日 (木)
開 催:Zoomウェビナー
テーマ:そのルール、大丈夫ですか? ―玉石混交の文章作法のルールを見極める
講演者:北村 一真(きたむら かずま)杏林大学外国語学部 准教授
<登壇者のプロフィール>
1982年生れ。2010年慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得満期退学。学部生、大学院生時代に関西の大学受験塾、隆盛ゼミナールで難関大学受験対策の英語講座を担当。滋賀大学、順天堂大学の非常勤講師を経て、09年杏林大学外国語学部助教、15年より同大学准教授。著書『英文解体新書』『英文解体新書2』(ともに研究社)、『英語の読み方』『英語の読み方 リスニング篇』(ともに中公新書)、『英文読解を極める』(NHK出版新書)、『上級英文解釈クイズ60』(左右社)、『名文で学ぶ英語の読み方』(SB新書)を8月に刊行予定、共著『上級英単語 LOGOPHILIA』(アスク)など。
参加者数:67人
概 要:
英語を書く際、基本文法や語法に従って、意味の通る文を書くように心掛けるのは当然である。しかし、そういった基準を満たしている表現であっても、中にはできるだけ使用を避けるべきであるとか、厳密には誤りであると指摘されるものがある。英語のスタイルマニュアルには回避すべき言い回しが数多く掲載されているし、そういったルールを教わったという学習者も多いだろう。これらのルールの中には誤用を鋭く指摘した傾聴に値するものもある一方、実際には明確な理由もないまま、無批判に継承されてきたものが存在する。本講義では英語を書く際に注意すべき事項としてよく挙げられるにもかかわらず、実際は根拠があるとは言い難いものの例を紹介し、英語の文章作法のルールに接した際にその正否や妥当性を見極める必要があること、また、その方法について論じる。
<講演のポイント>
- 文章作法の様々なルール
- ルールの妥当性の見極め
- 文法・語法のより深い理解
<参加者のアンケートより>
- 英文を書くときのルールについての都市伝説と、それのどの部分が正しくてどの部分が間違っているかについてわかりやすく説明していただきました。
- 「この文法は間違っているし、もう使わない」と他者から指摘を受けても、Googleなどの検索サイトを使用して自分で調べることができることや、その具体的な調べ方について詳しく教えてくださり、大変勉強になりました。