2024年度第3回JTFセミナー報告
日 時:2024年12月10日 (火)
開 催:Zoomウェビナー
テーマ:UI(ユーザーインターフェイス)を翻訳する際のポイント
講演者:五野上 良 (ごのかみ りょう )翻訳者・ランゲージリード
<登壇者のプロフィール>
翻訳歴約20年の英日翻訳者。
マーケティング、IT全般、ユーザーインターフェイス、ファッション、字幕などのジャンルを手がける。この10年ほどは言語チームのリードとして訳文のレビュー&フィードバック、チーム作り、翻訳フローの管理・改善、翻訳関連資料の作成、交渉などを担当。チームを作って問題を解決したり成果を出したりする仕事にやりがいを感じる。
参加者数:97人
概 要:
UI(ユーザーインターフェイス)の翻訳は、昔からある定番のコンテンツタイプである。ウェブサイトやアプリに表示されるテキストやボタンなどを場面に応じて適切に翻訳することが求められる。UI翻訳は簡単だと思われるかもしれないが、独特の難しさがあり、経験と推理力・場面想像力が求められる。
このセミナーでは、UI翻訳の現場でよく遭遇する問題を紹介しながら、どのような証拠を集めて推理していけばよいかを解説する。参加者にもお題を出して、最適な訳文を考えながら進めていく。
また、翻訳を発注する企業を対象に、期待通りの結果を得るための準備やポイントについて簡単に取り上げる。
<講演のポイント>
- UI翻訳とは何か、その重要性
- UI翻訳者は探偵である
- 適訳を導き出す「証拠品」の種類
- タグ、変数、プレースホルダの仕組みと考え方
- 実践UI翻訳:あなたならどうする?
- 期待通りの結果を得るには(発注サイドのお話)
<参加者のアンケートより>
- 翻訳者にも、翻訳発注者にも役立つ内容でした。クイズでの参加も楽しかったです。
- この数年、ずっとUI翻訳ばかりしているので内容的にすごく目新しい情報というのはなかったのですが、新しい翻訳者の方がどのような点を疑問に思うのかを確認できて、今後のフィードバックに活かせそうです。質問にも答えていただき、ありがとうございました。