日本翻訳連盟(JTF)

2024年度第4回JTFセミナー報告


日 時:2025年2月20日 (木)
開 催:Zoomウェビナー
テーマ:医薬翻訳セミナー:ワンランク上の訳文にするコツをお知らせします
講演者:森口 理恵(もりぐち りえ)R&Aメディカル代表

<登壇者のプロフィール>
京都薬科大学薬学部薬学科卒業。香料研究室勤務、データ検索担当者(サーチャー)、医薬系翻訳会社のコーディネータ兼社内翻訳者などを経て独立、以来30年以上にわたり医学論文や製薬・医療機器関連の資料などの英日・日英翻訳を手がける。翻訳教育機関での翻訳指導やテキスト執筆など、翻訳者教育にも携わる。著書に、医薬業界に特有の基本表現を平易な表現で説明した『まずはこれから!医薬翻訳者のための英語』(イカロス出版)がある。2024年10月、『学び方と訳し方のコツを知る 医薬翻訳教室ーワンランク上の訳文にする 70 のポイント』(イカロス出版)を上梓。

参加者数:106人

概 要
医薬の分野でもAI翻訳の導入が進むなか、頼られる翻訳者・チェッカーとして活躍し続けるには、AI翻訳の弱点を知り、関連情報をすばやく参照しながら正確で適切な訳文を作り上げる技術が求められる。英日翻訳、日英翻訳のいずれでも、日本語と英語との違いを把握しつつ、数や時制に関する情報を確認しながら読みやすく正確な訳文を作る技術も必要だ。セミナーでは近著『学び方と訳し方のコツを知る 医薬翻訳教室ーワンランク上の訳文にする 70 のポイント』(イカロス出版)の内容をもとに英日・日英翻訳のコツを解説、AI翻訳の出力との比較なども行い、翻訳に関わる私たちが技術向上のために今できることは何かを考える。

<講演のポイント>

  • 参考文献は情報の宝
  • 翻訳範囲以外にも目を向けよう
  • 背景情報を確認すれば自信をもって訳せる
  • 数にうるさい人になろう
  • 情報が出る順序に注目しよう

<参加者のアンケートより>

  • このセミナーで、勘所、ポイントのようなものが少し見えたような気がすると共に、まだまだ勉強が不足していると改めて認識しました。
  • 医薬業界ではないので所々異なる部分はありましたが、ためになる部分も多くありました。
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