2025年度JTF定時社員総会基調講演報告
日 時:2025年6月10日 (火)
開 催:会場(アルカディア市ヶ谷)、Zoomウェビナー
テーマ:第8回翻訳・通訳業界調査報告
講演者:二宮 俊一郎(にのみや しゅんいちろう)JTF会長、株式会社翻訳センター 代表取締役社長
<登壇者のプロフィール>
1997年4月 (株)翻訳センター(東京)入社
2004年6月 (株)翻訳センター取締役
2017年11月 (株)メディア総合研究所代表取締役社長(現任)
2018年6月 (株)翻訳センター代表取締役社長(現任)
参加者数:334人(会場・オンライン合計)
概 要:
一般社団法人 日本翻訳連盟(JTF)では、2004年より翻訳業界の現状を数量的に把握するため「翻訳・通訳業界調査」を実施しています。2017年からは通訳分野も調査対象に加え、今回で8回目となる調査(2024年度実施)を行いました。
当講演では2024年度 翻訳・通訳業界実態調査(第8回)の結果をもとに、業界の最新動向や課題、将来展望などについて、データ分析を交えて詳しくご報告いたします。
今回の調査では以下のような観点を新たに掘り下げました。
- 生成AIの進化にともなう業務・意識の変化
- 通訳業界の収入構造と稼働実態(個人・法人)
- 翻訳者・通訳者のキャリア形成における課題
- 業界内でのPE(ポストエディット)業務の広がり
- インボイス制度の実務影響
翻訳・通訳業界の「いま」と「これから」をデータで読み解く貴重な機会です。ぜひご参加ください。
<講演のポイント>
- 当日限定で配布するオリジナル資料をもとに、業界全体の現状と傾向をわかりやすく解説します。
※この資料は「翻訳・通訳レポート(旧:翻訳・通訳白書)」とは異なります。 - 以下の注目トピックについて、調査結果から見えてきた実態と最新の動向を簡潔にご紹介します。
- 生成AI(特にChatGPT等)の登場による業務や意識の変化
- 通訳業界における収入構造や業務形態のリアルな姿
- 翻訳者・通訳者のキャリアパスと将来的な不安の傾向
- ポストエディット(PE)の導入状況と業務比率の実態
- インボイス制度の導入による影響とその対応状況
<参加者のアンケートより>
- 今まで発注してきた翻訳者・通訳者のかたに対し、変わらずに活躍してもらいたい、という企業様の気持ちを知ることができました。感謝申し上げます。
- フリーランスの翻訳者はお仕事をいただいている翻訳会社様からの情報以外を入手するのはなかなか難しいため、業界全体の動向を分析及び説明いただき、大変勉強になりました。