2025年度第4回JTFセミナー報告
日 時:2026年2月19日 (木)
開 催:Zoomウェビナー
テーマ:契約書翻訳のABC ~基礎からの応用~
講演者:飯泉 恵美子(イイズミ エミコ)有限会社ジェックス 取締役
<登壇者のプロフィール>
慶應義塾大学法学部法律学科卒。社会構想大学院大学実務教育研究科在。実践女子大学国際学部講師、(有)ジェックス取締役。国際契約コンサルタントとして、海外および国内企業の事業展開を支援、企業で英文契約の読み方・書き方に関する研修を担当する。英日・日英契約書の翻訳やドラフティングの指導も行う。著書に『英文契約書 実務に役立つ翻訳の技術と書き起こしのコツ』(共著、イカロス出版)、『英文契約書の基礎知識』(共著、ジャパンタイムズ)など。書籍や展覧会関連の翻訳にも携わり、都市型アートフェスティバル「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」に翻訳提供。訳書に『ミケランジェロの暗号』(早川書房)など。
概 要:
生成AIや翻訳アプリが当たり前に使われる時代において、契約書分野の翻訳者が仕事を続けていくためには、AIには処理できない力が求められる。本セミナーでは、実際の契約書の一部を題材に、和訳と英訳を行い、原文からの情報収集の方法、契約書翻訳の基本ルール、適切な訳語や表現、読みやすい訳文に仕上げるための工夫を解説する。生成AIや翻訳アプリの時代に、翻訳者がどのような力を養うべきかを考察する機会とする。当日扱う文章は事前課題として配布し、参加者は事前に目を通したうえで可能な限り翻訳を行う。原文からの情報整理や訳語の選択、表現上の迷いなどを共有し、訳文を作り上げるプロセスを共に体験する。
<講演のポイント>
- 訳読から翻訳へ
- サピア=ウォーフ仮説を見直す
- 翻訳はパターンではない
- 契約書原文が発信する情報を読む
- 表記・表現をどう判断するか
- パターンで訳せるケース/訳せないケース
- 検索アプリ・生成AI・翻訳アプリとの向き合い方
- 減少する分野と増加する分野<講演のポイント>
<参加者のアンケートより>
- 今後このような仕事が減るのではないかと不安に感じていた中で、このセミナーを見つけ受講しました。2時間という長丁場でしたが、あっという間に感じられ、翻訳するうえで気づくべき点をわかりやすく教えていただきました。
- 翻訳講座で出会った最初の先生だったので、原点に立ち返ると同時に、業界動向をアップデートするよい機会となりました。
