2024年度第1回JTFセミナー報告
日 時:2024年7月31日 (水)
開 催:Zoomウェビナー
テーマ:AI時代の通訳者:変化する役割と未来への対応
講演者:松下 佳世(まつした かよ)(立教大学異文化コミュニケーション学部・研究科教授、会議通訳者)
<登壇者のプロフィール>
会議通訳者としての通訳実践に基づく通訳研究と、通訳者養成が専門。近年では、テクノロジーが通訳と通訳者に与える影響についても研究している。2018-22年 日本通訳翻訳学会理事、2020-22年 同学会関東支部長。日本会議通訳者協会認定通訳者。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士後期課程修了(異文化コミュニケーション学博士)。 著書に『通訳になりたい!ゼロからめざせる10の道』(岩波書店)、編著に『同時通訳者が「訳せなかった」英語フレーズ』(イカロス出版)など。インターネット講座「基礎からはじめる通訳トレーニング - 通訳訓練法と実践演習 -」を通じて、プロを目指す学習者の指導も行なっている。
参加者数:85人
概 要:
新型コロナウイルスによるパンデミックは通訳業界に大きな変革をもたらした。リモート通訳の普及とAI技術の進展により、通訳者の役割は急速に変化している。本セミナーでは、AI時代における通訳者の新しい役割と、今後の対応について探る。特に、「ポストコロナ」の環境に通訳者がどのように適応し、必要なスキルやノウハウをどのように習得すべきかを具体例と最新の動向を交えて解説する。さらに、急速に進化するAI技術に対して通訳者がどのように対応すべきか、実際の事例を通じて考察する。また、これからの時代に求められる通訳者の資質や、新たな挑戦に対する心構えについても議論する。未来の通訳者として成功するための具体的な戦略と実践的なアドバイスを提供することを目指す。
<講演のポイント>
- ポストコロナの通訳業界の変化
- リモート通訳の普及と影響
- これからの通訳者に求められる資質とは
- 自動(機械)通訳と人間通訳者が共存するには
- 新たに必要となるスキルとノウハウ
<参加者のアンケートより>
- 翻訳、通訳と機械によるそれらの提供技術、領域専門家との関係について考える機会が増えているが、その問いに対する答えの一部となる内容を聞くことが出来た。
- エンジニアと翻訳者のあいのこのような仕事をしてきたが、今日のセミナーを受講してこの先の進み方が決まった
- 将来のコアコンピテンスについても再確認ができた部分があったので、お話をお伺いできて、有意義な時間でした