私の一冊『Molecular Biology of the Cell』
第15回:英日・日英翻訳者 大塚 英さん
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私は中学校・高等学校を通して語学(英語)を苦手としていました。その私が翻訳の仕事をするようになるまでには、いくつかの転機がありました。ひとつは大学受験だったのですが、次の契機は、大学入学後、英語でも生物学の勉強をするようになったことです。
そのときに読み込んだのが『Molecular Biology of the Cell』です。入学初年度のゼミの課題図書でした。また、大学院の試験準備のため、毎日30頁ずつくらい読みました。
今も生物学関係の翻訳をすることが多いのですが、この本こそがそのルーツであると言えます。
知識を得たり、作品を楽しんだり、原稿を書いたりと翻訳を離れたことばの実践を積み重ねることも大切なのではないかと思います。
◎執筆者プロフィール
大塚 英(おおつか ひでし)
理学部生物学科卒。国内外の大学で生物学の研究をし、その後、生物系特許翻訳者として活動中。
★次回は、英日翻訳者の生方眞美さんに「私の一冊」を紹介していただきます。