オープンソースカンファレンス2013Tokyo/Spring 参加レポート

オープンソースカンファレンス2013Tokyo/Spring
参加レポート

 



名称●オープンソースカンファレンス(OSC)2013Tokyo/Spring
期間●2013年2月23日(土)・24日(日)
場所●明星大学
主催●オープンソースカンファレンス
詳細●http://www.ospn.jp/
報告者●田中 千鶴香(JTF理事・JTF標準スタイルガイド検討委員長)/西野 竜太郎(JTF標準スタイルガイド検討委員)

 


 

 
去る2月23~24日に「オープンソースカンファレンス(OSC)2013Tokyo/Spring」が東京多摩市の明星大学で開催されました。日本翻訳連盟の標準スタイルガイド検討委員会は、JTFとして初めてOSCに参加し、「スムーズな日本語化のために~日本語スタイルガイド(翻訳用)の活用法」と題するセミナーを行いました。

セミナーには40名近くが参加し、オープンソースに関係のない内容であることや、OSCでのセミナー数の多さを考えると、予想以上の参加者数でした。セミナーでは「JTF日本語標準スタイルガイド」の説明とチェックツール「JTF日本語スタイルチェッカー」のデモを行い、熱心に耳を傾けていただきました。いくつかの質問をいただき、セミナー後も何人かに声をかけていただいたので、おおむね好評だったと思います。

質問の内容は、ゆらぎの多いカタカナ語の表記に関するものが多く、翻訳業界内での表記統一の動きについても関心が高いようでした。こちらから「表記の統一で苦労した経験のある方はいらっしゃいますか?」と質問すると、何人かの手が上がり、その中の1人にマイクをお渡しして「スクリプトを書いて表記を統一しようとしたが、どうしてもうまくいかなかった」という具体的な経験談をお話いただくと、多くの方が同様に肯いていらっしゃいました。表記ゆれの扱いに悩む方はどの業界にも多いようです。JTF推奨「JTF日本語スタイルチェッカー」をはじめ、表記チェックツールに対する質問も多数いただきました。

無事にセミナーを終えたあとは、展示会場をオススメのポイントを聞きながら見てまわれる「ガイド付きのツアー」に参加しました。OSC自体が参加費無料なので、ガイド付きツアーももちろん無料です。展示会場が5つもあるので、かなりの駆け足でまわってもたっぷり1時間かかりました。

展示は非常に充実していて、多種多様なオープンソースソフトとそれらをうまく使うための商用サービスのブースが所狭しと並んでいました。オープンソースの持つ「オープンかつ無料で新しい人の手が加わりやすい」という特徴を大手IT企業がフルに活かして、さまざまなサービスを提供していますが、OSCの展示会場では、その実例を多数見ることができました。展示されているサービスは、仕事マッチングサイト、ストレージサービス、クラウド管理、Paas、Iaasなど、実に多彩でした。ソフトウェアだけでなくハードウェアもあり、超小型コンテナ型データセンターからUbuntu対応高速スキャナーまで退屈することなく見学できました。

OSCは日本各地で開催されているので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
 

OSC 2013Tokyo/Spring 来場者数・出展者数まとめ

来場者数     :1日目 約700名・2日目 約1,000名、計 約1,700名
出展企業/団体数  : 125(企業/団体 49、コミュニティー 76)
展示ブース出展数 : 106(企業/団体 41、コミュニティー 65)
セミナーコマ数  : 93(1日目 38、2日目 55)
※出典:OSC事務局ブログ
http://www.ospn.jp/press/20130311osc2013-tokyospring-report.html
OSC 2013Tokyo/Spring資料公開まとめ
http://www.ospn.jp/osc2013-spring/modules/article/article.php?articleid=5
OSC Ustream配信録画
http://www.ustream.tv/user/OSPN
(文責:田中千鶴香)

オープンソースカンファレンス(OSC)とは、オープンソースに関連するコミュニティーや団体などが成果を発表したり展示したりするイベントです。2004年から始まり、すでに60回以上開催されているようです。2012年だけでも日本全国で17回も開かれています。今回の発表を見てみると、従来から人気のあるLinux OS、新しいスマートフォンOSであるTizen、需要が増えているクラウド構築用ソフトウェアのOpenStackやCloudStackなどの内容が取り上げられていました。やはり今はクラウド・コンピューティング関連が人気のようです。こういった発表以外にも、会場には展示ブースが設けられています。企業がオープンソース・ソフトウェアを使って提供するサービスや、ユーザー会などのコミュニティーによる活動が紹介されていました(私の知り合いも何人か展示ブースにいて、ロゴの入った缶バッジやチョコレートをもらいました)。

ではそもそも「オープンソース」とは何なのでしょうか。『ソフトウェアライセンスの基礎知識』(可知豊・著、ソフトバンククリエイティブ)によると、「『誰でも自由に利用できる』という条件で、ソフトウェアのソースコードを公開すること(またはそのソフトウェア)」とあります。ソースコードとはプログラマーが書いた文字のことで、そこからソフトウェアが作られます。ソースコードが公開されているため、それを改善してさらに良いソフトウェアを作ろうと、上記のようなコミュニティーができるのです。

(文責:西野竜太郎)
 

共有