日本翻訳連盟(JTF)

2022年度第3回関西セミナー報告

日 時:2023年1月12日 (木)
開 催:Zoomウェビナー
テーマ:自分の心身を自分で守ろう!フリーランス翻訳者のための健康管理術
講演者:朴 秀賢(熊本大学大学院生命科学研究部 神経精神医学講座 准教授)
    池田 裕美枝(一般社団法人SRHR Japan 代表理事)

<登壇者のプロフィール>
●朴 秀賢
1991年3月 私立灘高等学校 卒業
1998年3月 京都大学医学部 卒業
1998年4月〜2002年3月
京都大学大学院医学研究科とマックス・プランク分子生理学研究所(独・ドルトムント)で基礎研究に従事
2002年4月〜2009年9月
北海道大学病院精神科神経科とその関連病院で勤務
2009年10月 北海道大学病院精神科神経科 助教
2012年7月 アルバート・アインシュタイン医科大学(米・ニューヨーク)博士研究員
2014年9月 神戸大学大学院医学研究科精神医学分野 講師
2019年11月 熊本大学大学院生命科学研究部神経精神医学講座 准教授(現職)

●池田 裕美枝
京都大学医学部卒業。市立舞鶴市民病院、洛和会音羽病院にて総合内科研修後、産婦人科に転向。現在、二宮レディースクリニックでの産婦人科外来、神戸市立医療センター中央市民病院の女性外来、京都大学医学部附属病院の女性ヘルスケア外来を担当しつつ、京都大学大学院医学研究科社会健康医学系健康情報学博士課程にて、女性の社会的孤立や月経前症候群による社会的インパクトなどを研究している。
2011年英国リバプール熱帯医学校にてリプロダクティブ・ヘルスディプロマ修了。
2013年米国内科学会プログラムにてメイヨークリニックで女性内科研修。
一般社団法人SRHR Japan代表
NPO法人女性医療ネットワーク副理事長

加者数:48人

概 要
<ご自分の健康を管理できていますか?>
フリーランスは直接の業務に関わることだけでなく、税務・事務など直接の業務に関わらないことも自分で管理することが求められる職業です。元気に仕事を続けるためには自身の「健康」も管理する必要があります。フリーランスの翻訳者にとって、在宅ワークでの健康管理は重要です。コロナでリモートワークが増えた今、通訳者にも共通する悩みかもしれません。長時間の同じ姿勢でのデスクワークによる肩こりなど、リモートワークならではの慢性的な健康の悩みを誰し抱えているのではないでしょうか。また、フリーランスは会社員のように会社による福利厚生がないため、自分自身で検診等の健康管理をしなければならないものの、忙しさにかまけてつい健康管理をさぼりがちです。

そこで、今回は、三部構成で翻訳者の健康を管理・維持するためのセミナーを企画しました。第一部は大学准教授・産業医である朴秀賢先生に産業医としての視点から在宅ワークを長く続けるための秘訣をお話いただきます。第二部では、女性が多く活躍する翻訳業界のために、女性医療の視点から産婦人科医の池田裕美枝先生に更年期など女性特有の医療のお話をしていただきます。第三部では、セミナー前のアンケートやセミナー中に頂いた参加者からのご質問に答える形で朴先生と池田先生によるパネルディスカッションを行う予定です。

<講演のポイント>

  • 朴先生の講演キーワード:メタボリック症候群、VDT症候群、運動、食事、睡眠覚醒リズム、検診
  • 池田先生の講演キーワード:女性ホルモン、月経困難症、月経前症候群、更年期症候群

<参加者のアンケートより>

  • 翻訳者は1人で働く仕事ですが、同じような悩みを持っている人が多いのですね。みなさんのアイデアも参考になりました。
  • 自分が健康でいることは社会貢献、の一言です。その通りだと思いました。
  • 女性のセルフケアの大切さを強調されていた点が、これまでの自分の経験と重なり、とても力づけられる思いでした。
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