週間ニュースまとめ(2021-06-14)

編集長が注目した先週の業界ニュースをまとめて取り上げます。

業界ニュース

RWSのCEOが交代へ

RWS社(イギリス)は、CEOのRichard Thompson氏が退任し、7月19日から新たにIan El-Mokadem氏が就任すると発表した。

Thompson氏は2012年からCFO、2017年からはCEOを務めていた。この間に同社を急成長させ、2020年には同業のSDL社の買収も成功させている。

またMokadem氏は、材料試験サービスなどを提供するExova Group社、船舶管理サービスなどを提供するV.Group社のCEOなどを歴任しており、今回は言語業界への転身となる。

RWS社リリース:https://webassets.rws.com/images/RWS-Board-changes-080621-final_tcm228-191944.pdf(PDF)

イギリスのCIOLが翻訳者向けテクノロジーを紹介する無料イベントを7月に開催

イギリスの通翻訳者団体CIOL(The Chartered Institute of Linguists)は、翻訳者が利用するテクノロジーをテーマとするイベントを7月5〜8日に開催する。参加は無料で、オンラインで開催される。

翻訳者が使うテクノロジー全般の紹介セッションに加え、代表的なCATツールのデモも実施される。各セッションは個別に予約する。

CIOLウェブサイト:https://www.ciol.org.uk/technology-translators-week

他メディア掲載の情報紹介

【ProZ.com記事】How the overpayment scam works on freelancers

翻訳者も含めたフリーランスに対する詐欺の手口が紹介されている。基本的な流れはこうだ。

  1. 詐欺グループはフリーランスに先払いで仕事を依頼する
  2. 小切手、郵便為替、トラベラーズチェックといった形で、合意よりも多い金額がフリーランスに送られてくる
  3. 詐欺グループは誤って多い金額を送ってしまったなどと理由を付け、その分の送金を求める
  4. フリーランスは(小切手などの返送ではなく)自分の銀行口座などから送金する
  5. 後日、当初送られていた小切手などが無効(偽物)で、現金化できないと判明する
  6. ステップ4で送金した金額分が騙し取られる

先払いされると信じてしまいそうになるが、小切手などがきちんと現金化できるかどうかを確かめておきたい。

詳細:https://go.proz.com/blog/how-the-overpayment-scam-works-on-freelancers

【ATAブログ】Savvy Diversification Series – Online Language Teaching

コロナ禍で翻訳の仕事が激減した後、オンラインで外国語教室を始めた人の経験が書かれている。外国語教室に適したサービスのほか、ライトなどの必要機材についても紹介している。

詳細:https://atasavvynewcomer.org/2021/06/08/savvy-diversification-series-online-language-teaching/

【RWSブログ】Why now is the time to start an AI regulation group in your business

AIを規制しようという動きがヨーロッパで進んでおり、先日、欧州委員会がその法的枠組みを提案したようだ。

AIに機械翻訳が含まれるとしたら、翻訳業界も何らかの影響を受ける可能性がある。以前EUでGDPRが導入された際は日本企業も対応に追われたことがあり、動向は注視しておきたいところだ。

詳細:https://www.rws.com/blog/eu-ai-regulation/

【Nimdzi記事】Language Team Models for Effective Content Translation

翻訳の発注者は、スピードやコストなどさまざまな点を考慮する。こういった点を「社内翻訳者」、「フリーランス翻訳者」、「翻訳会社」という3つのモデル間で比較している。業界にしばらくいれば誰でも知っている話ではあるが、一覧表になっていると分かりやすい。新規クライアントなどへの説明にも利用できそうだ。

詳細:https://www.nimdzi.com/language-team-models/

【VGHFブログ】A Forensic Analysis of EarthBound’s Deepest Secrets

1994年に発売された任天堂のスーパーファミコン用ゲーム「MOTHER2」(英題:EarthBound)は海外でも人気がある。日英翻訳時に使われたデータはすでに消去されたと思われていたが、フロッピーディスクに残っていたと判明し、四半世紀ぶりに日の目を見た。リンク先記事では、ローカリゼーションの過程で変更された部分などを詳細に調査してまとめている。

詳細:https://gamehistory.org/earthbound-script-files/


その他の情報まとめ

求人

先週JTFウェブサイトに掲載された求人情報です。

業界イベント

業界イベントをカレンダー形式で掲載しています。1か月先までの予定を紹介します(申し込みが締め切られている可能性もあるのでご注意ください)。

  • 6/23:AAMT第2回定時社員総会招待講演「語学教育とMT」
  • 7/5〜8:Technology for Translators Week
  • 7/13:日本における出版翻訳の現状【JTFセミナー】
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